人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

8月4日

055.gif yuyuさんへ

今日も楽しい1日でしたー!
「柏」という、私の大好きな街がすぐ近くにあるのですが、
そこの駅前まで杖をついてお買い物に行きました!!

デパートなので、床もツルツルーで、かなり歩きやすかったー。
そのデパートには、私の好きなワッフル屋さんがあるので、
休憩がてら、ワッフルをほおばりながら、カフェしてきましたー!!

私がよく通っていた頃よりも、なんだかメニューがバージョンアップしていて、
今のおすすめには季節限定、「南高梅のソーダ」という、
梅がまるごと1つ入ったさっぱりドリンクもあって、

「限定」に弱い私はさっそく注文してみたけれど、
こうベタベタむしあつい夏には、確かに爽やかでいいなーと思いつつ、
コーヒーや紅茶しかなかった頃を思い、時の流れを感じました。
(遠い目)

でも、やっぱり食べながらのおしゃべりは、重要で、
食べ物の味を大きく左右するものだなー。

まわりでおしゃべりを楽しみながら、
ワッフルを食べているおばちゃんたちの姿を通訳してもらっていると、

「この人たちはツライことなんてまったくないんじゃないか?」とか、
ついつい思っちゃうけれど、そんなことないんだろうな。。

人によって、ツライことの種類はちがくて、でもそのツラサと共に生きていくために、
それぞれにとってのツライことを、頑張っていくしかないんだろうな。

「私が1番ツライ」なんてこと、比較できるものではないしな。


明日はもう東京に帰る日。
全然ゆっくりしていないけれど…

明日は送ってもらう荷物(秋服、秋バッグなどなど)をまとめるという
今トラベル最大のミッションがあります。

なぜか、原因不明の筋肉痛が襲ってきて、(やせる前兆??)
さらに体を使うのがツライのにーーー!

果たして無事クリアなるものでしょうか…
こうご期待!!

みゆ


☆ 8月6日 みゆ宅にてブログアップ中。
  コメントは後ほど改めて。
  直接話すの優先、でもコメントなしはダメだそうです!
# by mi-yu-yu | 2012-08-04 23:33 | 日々のこと | Comments(1)

8月3日

055.gif yuyuさんへ

私は千葉のおうちに高校時代からちょくちょく入りびたっていて、
さらに大学3年の時は下宿して、千葉から片道2時間かけて通っていたので、
私の部屋もあり、慣れ親しんだおうちです。

白とピンクで統一した部屋は、フランスグッズや
好きなアーティストのポスターも飾ってあって、すごく落ち着く部屋だったのに、

今、足を踏み入れてみたら、
全く懐かしさを感じない、障害物だらけのジャングルでした…。

やっぱり広すぎると落ち着けなくて、車いすのおじいちゃんもいると思うと、
車いすにひかれそうで、怖くて

ウロウロ自分で自由に歩き回れないというストレスが出現。

じいちゃんばあちゃんは変わらず私のことを思っていてくれているし、
家具の場所や間取りも変わっていないので、
私がここで暮らしていた頃と、おおよそ変化はない。

けれど、変わってしまったのは私の方なんだよなー、という思いがつきささります。

そんな中、楽しかったのは、ばあちゃんとじいちゃんの会話が、
まるで2人でコントでもしているかのようでほのぼのしました。

じいちゃんも今は障がいをもっていて、すごーく大変だけど、
それを笑いにかえていて、それを手伝っているばあちゃんも文句をいいながら、
ちゃんとそこには愛があるんだなーってわかる。

なんだかんだいっていても、お互いの息があっていて、2人の絆を感じました。

そして、そんなじいちゃんばあちゃんは、とても素敵な人たちだけれど、
ふたりの書く手の平文字は…。極めてよみにくい。というか、しばしばよめない…。

昔の人の字って、なんか字がつづいているというか、達筆で、
英語の筆記体の日本語バージョンみたいな??

私も一生懸命考えるけれど、解読不可能なこともしばしば。
たとえば、「し」とかでも、私が思っている、一筆で書く「し」の上に、
ちょんっとついていたりする。

それから繰り返しの時、たとえば「ガチャガチャ」だったら、「ガチャくー」って
たて書きで書いている様子。

これ、「く」ではないんですよねー。
くりかえしの記号?みたいなものなんですよね。

でも私はそんな文字は頭っから待ち構えていないので、
ちゃんと変換されず、「??」、こんなことのオンパレードです。

私の頭のソフトは、現代文字しか対応してないみたいです!
きっとバージョンアップしても対応しないような…。

みゆ


☆ 8月6日 みゆ宅にてブログアップ中。
  コメントは後ほど改めて。
  直接話すの優先、でもコメントなしはダメだそうです!
# by mi-yu-yu | 2012-08-03 22:35 | 日々のこと | Comments(0)

みゆ放浪中

055.gif yuyuさんへ

今日は1年近くぶりに、千葉の祖父母の家に、夏のミニトラペルをしていまーす!

体調の関係上、そしてそれに伴い渋滞を考慮して、
夜19時にタクシーをよんで、1時間ほどの旅に出発!!

車いすをトランクにつみ、座席からあふれそうな荷物たちとともに、
ぎゅうぎゅうになりながら向いました。

前回千葉にいったのは年末のこと。

盲ろうとなって半年の頃で、まだ「私の目は治る」と思っていた頃でした。
でもそれは、「臭いものにふたをしている」ような状態で、私も心がはりさけそうでした。

一向によくならない目にイライラしながら、
「どうにか良くなってください」と、祈るような気持ちでもありました。

でも、「目は良くならない気がする」なんて、言葉に表したら最後、
現実になってしまいそうな気がして、それこそ目については禁句状態でした。

年末でちょうど来ていたおばさんが、目が良くなるようにか、
ブルーベリーのお土産をくれたのですが、それがもう耐えられなくて、

まるで「あなたは見えないのよ」って、実際みえない状態だったし、
やさしさだとわかっていても、グサリときたこともありました。

そのときもタクシーを呼んだけれど、初めて見えない状態でタクシーに乗り、
とても怖くてたまらなかったのを覚えています。

視界はなにも変化がないのに、体だけが揺れているような気持ち悪い感じ…
まるで、おしいれの中で震度4くらいの地震に耐えているような、そんな感覚でした。

そして更にあの頃は、タクシーに乗っていても何もわからなかったので、
母の手を離せず、私は窓の方によりかかりながら手をひっぱり、

母をタクシーの座席中央の、足元が山になっている、居心地の悪いところに坐らせて、
車酔いをさせたりもしました。

いまは全然平気になりましたけどね。
まるで「暗闇のタイムマシン」に乗っている感じで、気づいたら

終着点はスタート地点から場所が移動している、といったような感じで、
なんだかおもしろいような気分です。

今日は千葉について寝るだけだけれど、明日はどんなことがおこるかな。
とっても楽しみです!

みゆ

055.gif miyuへ

千葉でのんびり、穏やかに目覚められたかな~?

年末年始の頃のmiyuを思うだけで、yuyuも心がはりさけそうだ・・・。

でも、まさにそこまで煮詰まった頃に、単なる通りすがりのyuyuに
神様の啓示?があったのだ・・・。

(5月~だから、通りすがりと言うよりも、通りすがれなくなっていた?状態だけど)

ちょっと冗談みたいな啓示?神様からのサイン?だったから、戸惑ったけれど・・・。
神様に「はい、あーもう、わかりました!」って言っちゃったよ・・・。(←表現悪い?)


年が明けて、涙の帰院後。

お互いが、お互いの運命の役割を引き受ける覚悟をしたら、
壮絶な山場は待っていたけれど、奇跡のような展開も始まったよね。

ママの表現で言えば、
小さな雪玉がゴロンゴロンと転がって、大きな雪玉になるような・・・

奇跡的な展開。

miyuはホントに役目があって、こうなっているのではないか?と思わせるくらい、
いろんな奇跡を引き寄せているよ。

yuyuはmiyuへの同情心ではなくて、神様から与えられた自分の役目を果たそうと
決めただけだから、miyuのためにではなく、神様に向かって仕事をしているだけだから、
(って、yuyuは無宗教・・・。ただいつも直感と共時性に従っているだけですが。)

yuyuに対しては、迷惑をかけているとか、申し訳ないとか考えなくていいよ。

でも、この啓示?には、miyuもご存知な通り、前提条件があるんだよね~。
だから、結局、miyu次第。

ま、ちょっとは夏のバカンス?を楽しんで、のんびりできますように・・・。
題名「みゆ放浪中」にしたから、頑張りすぎずに気ままに書いていいからね♪

yuyuも3日間は確実にパソコン使えないし008.gif
もし書いてくれても、後で貼り付けになる可能性大です。

では、また6日頃に~。秘密の技も教えに行かないといけないしね♪

ゆゆ

055.gif miyu

5日までは、お返事期待せずに書きますね。

yuyu: ↑ えらい!バカンス中も書く気まんまん。
# by mi-yu-yu | 2012-08-02 23:58 | 思い | Comments(2)

フランス!

055.gif yuyuさんへ

私がフランス文学科に入ったのは、いろいろと理由はあったけれど、
1番はフランスという国に憧れをもっていたからなのかもしれません。

今日は、そんなフランスという国に魅せられているRさんが遊びにきてくれましたー!
久しぶりに会っても、やっぱり話はフランスへと行き着いて、
フランスに行きたい気持ちがあふれだしますー。

私は仏文科生として大学へ通っているけれど、
結局フランスの地を1度も踏めないまま、盲ろうとなってしまいました。

エッフェル塔も、モンサンミシェルも、もう一生見れない。

そして、盲ろうで語学をやるって、結構無理難題があると思います。
だって、フランス語の発音も聞けないどころか、スペルさえも見えない…

いったいどこにフランスを感じればいいのだろう…。

もう、フランス語を学ぶ意義を見失って、仏文科に復学することも何度もためらいました。
点字でフラ語を読み、点字でフラ語の辞書をひく。

それまで目と耳で学んできたフランス語とは全く違うもののように感じました。
見えなくて、聞こえないということを、こんなに悲しく思ったことはありませんでした。

どんなに頑張ったって、もう普通の人には戻れないんだ。
どんなに頑張ったって、障がいに邪魔されることだってあるんだ…。

きれいごとではなく、障がいを持ったらあきらめなければならないことだって沢山ある。

だけど、私が盲ろうになった後も、語学を扱う学部に戻ろうと思えたのは、
もちろん仏文がとってもいい学科であることが第一だけれど、

自分の気持ちの折り合いとしては、
「フランス語」を学ぶことをきっぱりあきらめたことじゃないかなーと思います。

「フランス語」を学ぶのではなく、「フランスの思想」を学ぶことに重点をおいて、
気持ちを切り替えたんです。

そう考えるようになったら、盲ろうな私が仏文生ということも肯定できるような気がしたんです。

そしてそれによって、授業のすべての内容が、
いつもと変わらないはずなのに、私の解釈によって、

「フランスの福祉に対する思想」を学んでいるように思えて、
これからの私の盲ろう人生にも役立ちそうな、興味をひきたてるものと変わった気がしました。

フランスに行けなかったことは、今でもすごーーく後悔していて、
自分の運命を呪ったりもしたけれど、そんなこと言っていてもしょうがないし、

「仏文科の、レアな盲ろう学生」ということを強みに、障がいを持ったことによる
普通の元気なみんなとは違った切り口で攻めようと思いました!

今日は沢山おしゃべりをして、私の知らないパリを沢山教えてもらって、楽しかったでーす!

みゆ


055.gif miyuへ

大学での学びって、その専門だけでなく、どんな学科でも
それを通して様々な社会や文化や、それとの自分のつながり
自分の生き方を考えたりする貴重な機会でもありますよね・・・。

フランスとは、また違う接点もあって、
これからフランスの地に足をつけることもあるのではないかな~。
という気がしています。(体調しだいかなー)

エッフェル塔やパリの街並みを見ることはできなくても、
違うフランスの感じ方、体験の仕方、
フランスとの新しい接点が生まれてくるのかもしれません。

というのは・・・、私はちょうどmiyuと出会ったのと同じ頃から、
偶然にも聾学校と関りを持っていて、

なんと、そこがパリの聾学校と姉妹校で、つい先日も、パリの聾学校から
これからの生徒たちの交流のために、視察団が来ていて、

聴覚の障がいを持つ、日本の子どもたちとフランスの子どもたちの
交換留学や交流がはじまりそうなんですよ・・・。

そんな場面を見ていて、miyuもいつか
フランス語やフランス文学を学んだ盲ろうの女子大生として、

フランスで、フランスの障がいを持つ子どもたちと交流するなんてことも
あるのかもしれないな~。という予感がしていて・・・

フランス語で挨拶のできる、日本の盲ろうの学生って、すごくない?
で、目と耳が使えるyuyuが全然フランス語使えないんだよ~。

miyuが卒業旅行でフランスに行くかもしれないから、その時までに
yuyuも挨拶くらいフランス語でできるようにしておこうかな~。

ゆゆ

055.gif miyu

あー素敵だ!!って感じです!
やる気がわいてきました!!
# by mi-yu-yu | 2012-08-01 23:30 | 思い | Comments(2)

かっこいい人になる

055.gif yuyuさんへ

今日は病院にリハに行ってきました!
病院の中庭を歩いて、坂道の練習。

中庭は植物がいっぱいで、私も見えていた頃は、かなり癒される空間だったけれど、
今は恐怖のでこぼこ道と化し、迷路のようにうねうねした道が広がっている場所です。

中庭でリハをしたご褒美なのか、帰ってくると、みごとに蚊にさされていましたーー
かゆーーーっと思ったけれど、蚊は盲ろうな私も分け隔てなくさすんだなー…と思うと、
不思議とちょっと愛着がわいてきたり?

さてさて、私は最近、点字図書館を使えるようになったので、
自分探しのためにも、いろいろと本を読んでいるのだけれど、

福島先生(尊敬する盲ろうの東大教授)の「ゆびさきの宇宙」に、こんな文がありました。

−アサ、 メザメタ トキニ、 トナリノ フトンヲ
サワルト、 ソコニ サワミ(妻)ガ イルト ホット スル。−

なんか、この一文が、盲ろうのすべてを表しているように思えて、涙が出ます。
私も1番怖くて不安になるのが朝、目が覚めたときです。

だから、手をのばしたとき、誰かがいると、ホッとします。

夢の中では何不自由ない生活をしているのに、
パッと目がさめたときに、まわりに何もない空間が広がっていて、
まぶしい朝の光もない世界を、寝ぼけた頭で新たに感じる恐怖があります。

そして、そこから1日が始まり、人とのつながりを実感する中で、
少しずつその孤独が癒えていき、穏やかに眠りにつく。

でも、次の日に目が覚めると、また恐怖が広がっている…そんな繰り返し。
だから、1日1日が一生のようです。

この福島先生の想いにたいして妻は、

−アイテガ イナイト、 ジブンガ イキテ イルト ジッカン シニクインダト オモウ−
と、「触れる」ということについて、話しています。

確かにー。

誰かの存在がなかったら、ここが現実なのか、天国なのか、わからない。
そういう、自分の存在がプカプカういた恐怖感が、ずーっと一生続くと思ったら怖いけれど…。

でも、そんな気持ちも奥さんはちゃんとわかってくれていて、だから頑張りすぎちゃって…。

−ボクワ モーローカラ ニゲラレナイカラ アキラメモツクケレド、
キミワ ニゲヨート オモエバ ニゲラレル。デモ ニゲナイ。
ダカラ カットーガ オオキイダローネ−

と、福島先生。
なんか…すごくいい夫婦だなー。

障がいとか関係なく、他人のせいにして逃げるのは簡単だけど、
自分の行動や言動に責任をもつのって、すごく勇気がいると思います。

それでも、自分で決めたこと、正しいと思ったことをつらぬける人って、
本当に尊敬するし、かっこいいなーーと思います。

でも、自分が自分を信じられなきゃ、どうにもならない。
自分で決めた分、辛いことだってあるけれど、

やっぱり、自分の考えがグラついているうちは、だめだな−−。
自分の信じる道がほしい!!

かっこいい人になりたい!と、思いました。

みゆ


055.gif miyuへ

自分探しじゃなくて、自分作りをして、かっこいい人になってね♪

miyuの思う、かっこいい人像をちゃんと作っていくと、そんな自分ならどうするか、
自然とそれに沿った振る舞いをするから、かっこいい人にちゃんとなれます。

あこがれと自尊心を大切に。

その時その時、いろんな思いに揺れても、それも自然なこと。
でも、こうありたい自分像があれば、揺れながらもそこに近づいていくから大丈夫。

もうすでに、かっこいい人、立派な人を目指して歩み始めているmiyu。
そのために必要な人もちゃんと引き寄せているし、

今もなかなか素敵だけど、ちゃんと自分の目指すかっこいい人になれると思うから、

いろんな思いと付き合いながら、とにかく一歩前進。大きな一歩じゃなくていい。
自分の歩幅でいいから、怖い時は恐る恐るの小さな一歩でもいいから
とにかく、勇気を出して一歩足を踏み出す。それだけでちゃんと近づいていっちゃうよ。

不安と恐怖に押しつぶされそうな時もありそうだけど、
それも自分の心が作った世界でもあるから、そんな時はあえて、
沢山の人に支えられているところや愛につつまれているところをイメージしてね。

朝、目覚めて一日を始める時の決まったイメージを作ってもいいね。
まず、目が覚めたときに、恐怖のイメージから切り替えて
あえて自分が目指す状態をイメージする工夫の仕方、

ちょっとyuyuに、作戦が生まれて、手伝えそうなことがあったよ♪
まだmiyuに私の秘儀を教えていない事を思い出した。

宇宙飛行士や登山家や冒険家も身につけている、自己コントロールの方法。
一流のスポーツ選手も・・・。孤独との闘いには、メンタルの強化が必要。
miyuも一流の人生の探検家を目指すなら、身につけたほうがいいかもね。

ではでは~。明日の目覚めが穏やかな気持ちで迎えられますように。

ゆゆ
# by mi-yu-yu | 2012-07-31 23:12 | 思い | Comments(3)