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大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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ひとりだったら

“ひとりだったら”
 私は不幸なんだろうか?

幸福って、なにをもって幸福というか。
それによって、見方は180度かわるのかな、と思う。

人と比べたら、私は不幸だと思われるかもしれない。
でも、そもそもスタートからして違うのに、
人と比べたり、そんなことはしないように心がけている。

私は今の自分の日常にも、それなりに満足をしているので、
それなりに幸福だと感じることはある。

もうろうに加えて身体も不自由な私。
私が「幸福だー!」って言ったら、
「なに強がってるの?」と思われるのかもしれない。

もちろん、猛烈に頭が痛い日や、身体が痛い日があって、
そんな日は「病気が治ったらいいのにな」とか、
(なんで病気なんだろう」と、

こんなにクスリをのまなきゃいけない毎日に嫌気がさしたり、
点滴治療はもちろん痛い。経済的にも痛い。いやなことはたくさんある。
だけど私がもっともいやなのは入院と手術なので、それを避けるためならがんばれる。

「生活音すら聞こえない。まわりに人がいても会話が聞こえなくてさびしい。孤独だ…」、「まわりの状況がみれたらいいのに。わかんないことばっかり」、「一般的な生活(仕事して、料理して、掃除して)をして、好きなように生活をしたかったな…」、「フランスへ行ってみたかったな」。
見知らぬ人(店員さんや居合わせた客など)との他愛のない会話がうらやましい。
電車で釣り革につかまって、景色をみながら移動するのは、今になって、楽しかったなあと思う。

そんなことは元気があるときに思うことで、欲を言ったらきりがない。
具合の悪いときは、どうやってこの痛みから抜け出すかに、私の思考は専念している。

欲望と葛藤はまだまだあると思うけど、でも、あとで「あのときはよかったなあ」というのは、今の生活の中にだってあるんだと思う。
1人ではできないことも多いので、幸福を「1人でなんでもできること」と考えると、私は全然幸福とは無縁だと思う。
落ち込んだり、これからどうしようって不安になったり、同級生がバリバリ働いて結果をだしていると、自分が情けなく思えたり。

だけど、一生懸命私のためにと思ってくれている人たちがいる。
先日も、ゆゆさんがわざわざ家にいらしてくださり、手作りのプレゼントをくださった。
家に遊びにきてくださった人もいた。
週末に母校関係のメンバーで食事会をして、後輩ちゃんともたくさん話して楽しかったな。
「荒さんが復学してくれたおかげで、大学の福祉が進んだよ」なんて、こんなにご迷惑をかけっぱなしなのに、職員さんにめっそうもないお言葉をいただいた。

カピバラさんは本当にかいがいしく、一緒にいると安心できるし、先日の選挙も雨の中、私がぬれないようにと気を配ってくれた。
私が食べてみたいと言ったスイーツを探して、3件もコンビニをめぐってくれた。そんなとき、本当に楽しくて、幸福だと思う。

 私の幸福はみなさんのおかげ。
もし自分1人だけだったら、もちろんかなり不幸なんだと思う。
どうにもできない運命。でも人の力でここまで人を幸せにできることを知った気がする。それが私の生きる意味なのかな?

みゆ

ーーー
ゆゆ168.png

台風の中、選挙に行ったんですねー。
えらかったね。

まだ退院したばかりで
日常生活もなれない頃

(↑リンク貼ってみました)

ゆゆは選挙に行くたびに、

涙を流しながら頑張って投票した
みゆの盲ろうでの初投票を思います。

今回は大型台風だったから、
選挙に行けなかったかなあ・・・と

ずぶぬれの手で濡れてしまった
投票用紙を見ながら

みゆを思っていたけれど、

台風の中でもあきらめなかった
みゆの精神と根性は立派です。

みんなが小さな幸せを感じられる社会で
ありますように。

ーーー
みゆより

返信、ありがとうございます。

私も、号泣した選挙のことを思い出していました。
あのときは、母と2人で行って、2人で号泣して。

いまだ、なきたくなることばかりですが、少し強くなれたのかなー。

苦しいとすぐ自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうけれど、
がんばってくださっている相手のことを、少し考えられるようになりました。


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by mi-yu-yu | 2017-10-24 22:03 | 盲ろう | Comments(0)