大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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私の秋

“私の秋”
 秋分の日が過ぎて、今年ももう10月。今年もあと2カ月しかない!
考えてみれば私がもうろうになってから、もう7年めになります。
健常だった年月と、盲ろうになってからの年月が近づき、
やがて見えず・聞こえずの私の人生の時間がうわまわる…。
なんだかちょっと恐ろしい。

聞いても知らない俳優さんやタレントが増え、
iPhoneやsiriなど見たことも触ったこともない機械が世間の常識になっていく。
これから先、もっともっとそういう事が増えていくと思うと、取り残されたようで苦しくなります。

 そんな中、ルーフバルコニーに出て、外の空気を思い切りすってみました。
ひんやりした空気を思い切り吸えるって幸せだなあ。いつの間にか秋なんだと思います。
肌にさわさわとあたる風が気持ちよくて、細胞が活性化するような気さえします。
家の中の、快適だけどなんとなく動かない重さを感じる空気とは違って、外は空気のニオイまでもさわやかです。
マンションの4階にある自宅のルーフバルコニーで、ベンチに横になって読書。
なににも邪魔をされずにただ生きている自分を感じる幸福な時間。
“不思議の国のアリス”の中にいるような情景が目にうかんでいる私は、
母がパンジーを植えていると聞くと、いろとりどりのパンジーが歌い笑う声が聞こえてくるようです。
冬眠まで時間がない忙しいだろうアリさんたちは、私には目もくれずに、見えない時計を持って走り回り、
にぎやかで大いそがしな様子を想像していました。

 秋といえば、日の入りの時間が早くなり、ゆらめく影は長くなる。
だけど、見えなくなった私は年中真っ暗で、太陽のかたむきなど感じることがありません。
でも家の中にいるよりも、やっぱり自然の中にいた方が、自分の身体で
風のあいさつや太陽のあたたかさ、温度の変化やどこかの家の夕飯のおいしそうなニオイなどから、
様々な生命を感じることができたり、時間のうつろいも感じられる気がします。

昔読んだ“坂の上の雲”で、病床にあっても、のぼさん(正岡子規)は自然を切望して、
寝たきりの病床から庭を眺めては句を作っていました。
私のように自然から生命力を感じていたのでしょうか。

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by mi-yu-yu | 2017-10-04 09:51 | 日々のこと | Comments(0)