大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

星の王子(王女)様のお話

ゆゆさんへ055.gif

こんにちわ!

なにやらもう蚊がいますね…。
私、蚊に好かれるので、すでに4カ所くわれました。
かゆいです。
ーーー

“星の王子様”の授業では、今、小説の中間、
宇宙遍歴のあたりをやっています。

王子が自分の星から地球にたどりつくまでの間に、
6つの星を訪れて、それぞれの星で

「王様」、「うぬぼれ屋」、「酒飲み」、「ビジネスマン」、
「点灯夫」、「地理学者」に出会っていくところです。
このシーンも、一見、かわいらしい登場キャラクターたちが目立ちます。

作品ができた当時は第2次世界大戦のころなので、
反政府的な考えをストレートに表現することは自分の身が危険な時代でした。

サン・テグジュペリはじっと時代を見つめて、
人間をそれぞれのキャラクターに象徴させ、
すごく深い意味をこめて表現したことが私はすごいと思うし、
それがとても興味深いと思います。

たとえば最初の星に出てくる「王様」は、
当時フランスにドイツが傀儡政権をつくっていて、

実際はドイツの手先で動いているのに、
まるで自分が支配者であるようにふるまっている、
フランスのペニー傀儡政権を象徴し、皮肉っていたと、
現在では言われているそうです。

そこまではどうかな?と思いますが、この小説で王様は、
1畳くらいしかないとても小さな星に住んでいて、
王様なのに家来も1人もいない、と描かれています。

だけど、初めて出会った王子様に対して、
「お、家来がやってきたぞ」と言います。
実際にこんな人がいたら、とても失礼なやつだと思うけれど。

小説の中のこの王様は、小さな自分の星の中でふんぞりかえって、
ほかの星もすべて支配しているつもりで、
自分以外の人たちはみんな家来だと思っている。

でも、実際は実権も、家来も、なにもなく、
自分の理想とプライドだけ高い、いわゆるハダカの王様。
だけど、王子が出ていこうとすると、王様は「行かんでくれ!」と頼むのです。

実際は見かけだけ権力を持っているようにいても、
心は寂しくて、人に尊敬されたくて、みんなに愛されたくて…、
そんな王様の心が人間らしくて、自分にも重なりました。

大学の授業で先生も、
「たしかにそういう気持ちはだれにでもあるのかもしれない」
とおっしゃっていましたが、

権力を持つと人は変わってしまいますが、
それも心の弱さの裏返しなのかな…と考えさせられました。

その他、宇宙遍歴で王子が出会う人たちも、
だいたいは「理想と現実のギャップ」を言っているように思います。

「ありのままの自分を受け入れ、ありのままの自分を愛すること」は、
私にとってはこの重すぎる障害を受容することでもありました。

病院にいるころ、盲ろうになった私にゆゆさんがこの作品になぞらえて、
いろんなことを話してくださいました。

そして私はこの作品の深い意味を感じ、退院後も何度も読んでいます。
ただ「頑張れ」とか「大丈夫」ではなく、

私の中から自覚的に出てくる障害受容を、ゆゆさんは
深い教養と忍耐で助けてくださったのだと思っています。

みゆ

ーーー

みゆさま055.gif

深い教養と忍耐・・・(短気なゆゆに忍耐が?!)
どこぞの人の話でしょ。

でも、みゆに「星の王子様の(信頼関係の)話」を前意識 に定着させ
それを支えに、「あまのじゃく戦法」でピンチを乗り越え

みゆが社会にチャレンジしていったときのことを
懐かしく思い出します。

ゆゆは、王子様の宇宙遍歴のところをすっ飛ばして、

狐と王子様の「仲良くなる」話や「絆」を育てる話、
大切に世話をし見守ったバラの心や自分との関係に気づくところが好き。

人間の弱さや滑稽さに気づかせてくれたり
大人の社会を風刺するところよりも

人と人の間にある関係性や愛について考えさせてくれるところが
もっと心に残りました。(それは授業ではこれからか・・・)

なかなか障害について直球で話せないみゆとの信頼関係を
「星の王子様のお話」で育てつつ

それを聞くみゆの反応で
性格や考え方を知ることができたのかもしれないなー。

そして、みゆの知性と気配りと
遠慮がちで負けず嫌いな性格と

向上心や上昇志向が強くて、上しか見てこなかった生き方と
自分の障害や心と直面できないでいることと・・・

星の王子様の話やたくさんの雑談をすることで
みゆの価値観や性格、頑張りポイントを見つけて。

でも崖っぷちで足がすくんでいるみゆが
社会に飛び出して行動にうつせるには

やっぱり「ちゃんと支えがあると信頼できるか」
にかかっていて。

その信頼関係ができているかどうかも
「星の王子様」で話してきたことが

無意識へのメッセージとなり確認キーワードになったなあ。。。

心が未来や社会への疑念と不安でいっぱいになって、
素直なやりとりができなくなっていたみゆに

「頑張れ」とか「大丈夫」だなんて励ましても全然ムダで
ストレートに、「応援している」とか「支える」とか言ってもムダで。

でも長い時間をかけて、星の王子様のお話をしていたおかげで

直接的ではないメッセージを受け取る練習ができて、
人との関係を言葉からだけではなく、行いに気遣い(愛)があるかで
信頼することもできて、

みゆの性格を加味した、ゆゆの「あまのじゃく戦法」でも
ゆゆの裏メッセージをしっかり受け取ることができたんじゃないかなー。

・・・というわけで、ゆゆにとっても
「星の王子さま」さまの、一輪の赤い花に出会ったような
誇り高き「星の王女さま」とのストーリーが始まったのです。

「障害の大変さ」は受容なんてできなくていいけど、
「障害のある生活に真摯に取り組んでいる自分のこと」は
ちゃんと受容してあげてくださいね。

逃れられない大変さと、日々、ちゃんと付き合っているんだからね。

そして、大変さを抱えながらも、人生の良い面に目を向けて
楽しもうとしているんだから、素敵な生き方をしているな・・・と思います。

ゆゆ

追伸:右の頬を刺されたら、左の頬も差し出しなさい。
 
  ゆゆは、蚊にもっと好かれるから、みゆの蚊取り線香になってあげます。
   (そう言って患者さんと中庭に行っても、本当にゆゆが刺されます。)

ーーー

みゆより

ゆゆさんは雑談と言いますが、雑談に見せかけて、
私の心が現実を受け止められるように変えていってくださったんだと思います。
ほんと、すごいことだ…

ーーー

あなどれぬ雑談。
雑談をばかにしてはいけません。

ゆゆの雑談には暗示がいっぱい?!ご注意を!!

ゆゆ
[PR]
Commented by ともみ at 2016-06-16 14:14 x
虫除けの置物を置いてみてください。私も神経線維腫症Ⅱ型です。聴力がありません。なので虫が飛んでいる音が分かりません。虫除けの置物を置いているので今年は、まだ虫に刺されていません。
Commented by くるみ at 2016-06-17 20:52 x
一押しで24時間もつという、蚊取りのスプレーを愛用して1年。この前、玄関に蚊が落ちていました。効果あるのか、まだ今年は刺されていません。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by mi-yu-yu | 2016-06-15 21:28 | 思い | Comments(2)