大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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理事会へ行ってきました。

ゆゆさんへ055.gif

こんばんわ!
今日は今期最後の理事会でした。

理事会は、もうろう者にそれぞれ通訳者が2名(ないし1名)ついて、
様々なコミュニケーション方法を使うもうろうの理事が6名で話し合い、
団体の方向性となる議題について決めています。

「理事会の話合い」って、資料を読みながらも
話してる途中の相手の表情や反応も見えないし、
声すらも聞こえないので、

なんにもわからない中でどうやって話し合い、
承認したり、意見を出し合っていくことができるのか、
どうしていいのか私にはわからず、

初めて理事になった2年前は、うまく適応できない自分に
悲しくなったし、情けなくもなりました。

しかし、そんな中でさらなるハードルが与えられ、
私を含めた若い理事2人に
「毎回議長をかわりばんこでやる」というミッションが与えられたのでした。

もう、私はできなくてできなくて、泣きたくなりました。
だけど、そうやってもうろうの先輩たちは私を育ててきてくださったのだと、
ちょっと落ち着いた今ではありがたく思います。

きっと、そうしてもうろうの自分の判断力を鍛えてくださったからこそ、
自分が判断するために必要な情報を聞き出したり、
自分の頭で考えたりする力も鍛えられ、
今の生き方を可能にしてくれているんだろうなあ。

私がもうろうになって1番悲しかったのは、
病気になって難聴が始まって半分引きこもりのような、

ただでさえ残念な自分が、もう挽回することも
向上することも出来ないと思ったからでした。

人はやっぱり、人と関わることで
学べる事も役立てる達成感も味わえるのだと思います。

今日はなんと議題が9個もあり、
それを時間内に終わらせるのも大変なことでした。

でも、みなさんのおかげで無事に終わらせることができたことには、
2年間の理事の任期の中での自分なりの成長を感じることができました。

そして理事会が終わってグッタリつかれたあとは、
もうろうの先輩においしい焼き鳥屋さんにつれていってもらいましたー!

お気に入りは「チーズまき」
(サイコロステーキの真ん中がチーズなのかな?それが3つ串にささっている)、
「まぐろのさっと焼き」(さっと焼いたお肉みたいなまぐろが3つ、串にささってアンチョビソースがかかっている)。

私よりも若い仲間たちに若エキスをもらいました!
楽しかったです!

みゆ

ーーー

みゆへ055.gif

気候の変化に体調がすぐれない様子でしたが、
理事会&二年間の任期満了お疲れさまでした。

みゆも就職していなくても、就職したみたいに
会の方々に鍛えられていて、成長しているじゃないですか!

結局は、与えられた状況を自分の学びや成長の機会にできるかどうかは、
自分にかかっているのかもしれません。

ゆゆも、このメールをいただいて、
自分が新人の時のエピソードを思い出してしまいました。

ゆゆの最初の職場は、各県に一つある
「精神保健福祉センター」と言って、

精神保健に関する相談や地域への精神保健の普及・啓発活動と共に
地域のメンタルヘルスに関わる専門職の方々に
研修の機会を提供するというようなこともしていました。

それで、ゆゆがまだ大学を出たての新人の時は、
専門知識もないし、実践経験もないし、
(そもそも最前線で働けないから、先輩のたくさんいるセンターに配属されていた)

そういう「講習会や会議の下準備」とか、
様々な「雑用」という面でくらいしか貢献できなくて、
むしろ仕事を通して学ばせていただいている状況でした。

しかし時には家族会などセルフヘルプグループの会をとりまとめたり、
会議の司会進行をしなければならなかったり、

ワークショップなどにも勉強も兼ねて積極的に?、気配りしながら
「サクラとして参加する」こともお役目でした。

支える家族が高齢になりやすい会などでは、
子どもや孫のように可愛がってもらったり、

支援者としてではなく、病気や家族の大変さを学ぶ気持ちで
会の活動に積極的に参加していたら、本当に喜んでくれて、

人としての交流を通して、「生活の中で困ることや考えること」など
いろいろ教えてくれました。

ゆゆも「自分にはまだサポートしたり施策に反映させていく力がないけど
そんな中で拾った家族の困難や思いを、上司に伝えていくことなどが、
若い私なりにできることかな」と思い、

若いなりにできる交流や橋渡しなどを心がけていました。

研修会の企画などもしているその職場では、
ある時、自分も学生時代にたくさん著書を読んだ「偉い先生?」が

専門職の方々向けに、「ケース会議のもち方」のような研修を
やってくださることになりました。

「著名な先生のお話を聞ける!」ということで、参加の希望は多くて
大盛況だったのですが、

その場で大先生から与えられた第一の課題が、

「『ケース会議のもち方』のワークショップをやるために
『どんなワークショップをやりたいか』などの意見を取りまとめる
司会進行も自分たちでやりなさい」というものでした。

「出てきた要望に即して対応します」という
企画者も予定していなかった、その大御所ならではの企画。

みんな「大先生のご講義をかしこまって聞く」というスタンスだったのか
・・・はたまた、その先生が偉すぎて??大物すぎて、恐れ多かったのか

誰も、司会進行の立候補者がでなくて、静まり返った会議場。
ひたすら沈黙が続いて、凍りつく会議場。

しかし、その先生は大物ゆえ、全く動じる気配もなく、
時間だけが過ぎていく。時間がもったいない。

学生時代からそういう沈黙に耐えられずについ役目を引き受けてしまうゆゆ。
性格は変わらず・・・

先のことも考えずに、新人で無知である自覚もありながら、深く検討もせず
「ハイ!」と思わず、ゆゆが手を挙げていました・・・・・・・・・・・・

100人は集まっているような会議室の、真正面に立って、
いざ、司会進行をはじめようと、ベテランの参加者の方々の顔を見渡した瞬間、

「本当に自分が無知であること」に直面しました。(遅いよ・・・)
「わたしって、まだ、何にも知らないじゃない??」

ケース会議を開こうにも、自分が主体的に関わり苦悩したケースも
まだ持っていませんでした。

それなのに、こんな研修に来られた大ベテランの専門職の皆さんを前に
「沈黙に耐えられなかったから」といって、
責任も持てないのに責任を感じて(一体なんの責任?)出てきてしまったなんて。

それこそ、無責任?

自分の無謀さにクラクラしてしまいました。が、
前に出てしまったものはしょうがない。

しかし、「なかなか前に出て来ない謙虚すぎる?日本人」相手に、
そんな研修会にしたのもこの肝が据わった大先生なんだから、

ゆゆがやることになった責任も、この先生にあり?
「もう、こうなったら、やるしかない!」ということで、

大変なケースすら持ったこともない、新人精神保健相談員(当時)のゆゆが
「よりよいケース会議を開くための話し合い」の司会進行をすることになりました。

自分の、先の先まで考えない、行動力にはあっけにとられましたが、
「自分は全然知らない」という自覚は、良かったのかもしれなくて、

「自分は徹底的に知らないから、無になって聞くしかない」という覚悟が生まれ、

参加者に、困難事例などのケース会議では、
どんなことに困るのか、どんなことで行き詰まるのか、
どんな問題意識で「研修ではどんなことを聞きたい」と思ってきたのか。

どんな風に会議がもたれると、それぞれの役割が共有できたり
ケースへの関わりが前向きになり、会議の意味が生まれるのか、

他の人の発言を聞いて、補足することや新しく気付いたことはないか、等々

「ただひたすら参加者に聞いて、整理する」という作業に徹することにしました。

大先生の提案には誰も手を挙げずに沈黙を守っていたベテラン参加者のみなさんも、
ゆゆが新人のくせに果敢に出て行った勇気を応援してくれたのか、

ゆゆの素人すぎる質問には、積極的に手を挙げて協力してくれて、
無事、大先生のワークショップへと導入することができました。

帰りにはたくさんの見知らぬベテランさんたちが、
「とてもいい司会進行でしたよ」「とてもいいカンファレンスでした」と
新人のゆゆに励ましの声をかけてくれました。

若者のよさって、「恥をかく勇気を持てること」「知らなくても許される」
「失敗してもOK」なことなのかも。

そして、どーっと疲れたけど、いい勉強になりました。

ベテランになるとかえって、「こんなことも知らないなんて」と言われそうで
出ていけないこともあるかも。(今のゆゆ?!)

しかし、みゆよりもさらに若い世代が登場しているそうで・・・
そうやって、年を取っていくんですね。

ゆゆも今や、みゆのような若い人を応援する立場のはずだから、
いつまでも「若者気分」からは抜け出して、もう少し落ち着きを持って
場を取りまとめられるくらいにならないとね・・・

焼き鳥屋さん(串焼き屋さん?)で打ち上げっていうのが、
また、社会人になった実感しますね。

理事会はいろいろな意味で、みゆの成長の貴重な機会ですねー。

ゆゆ

ーーー
みゆより055.gif

当たり前ですが、ゆゆさんにも新人なころがあったのですね。
そんな経験を積み重ねられて、今のゆゆさんがあるんだなあって、
ちょっと安心もしました。

私はまだまだ無知すぎるから早く経験を積んで立派な人になりたいけれど、
先輩方のようにはとてもできないのをいつも痛感します。

それに、いろいろな視野をもって考えられる先輩方は
やっぱり人生経験が物を言っていると思います。

いろんな話を聞けて、学ばせてもらえるのはとてもありがたいことだと思いました。

ちなみに、“仕事のあとのいっぱい!”をしたのは、先輩と、
通訳をしてくれている、20代前半の子たちでした。

ーーー
みゆへ

ゆゆの長文返信におつきあいいただいてありがとうございました。

「近所の優しいおばちゃん」になるのが、ゆゆの中高生の頃の夢だったけど、
仕事にのめり込みすぎちゃって、厳しくも尊敬できる女性の先輩方に刺激されて、
厳しいおばちゃんになっちゃいそうだな・・・と、
気になっているところでもあるんですけど。

若い人に寛容な懐の大きい大人になりたいものです。
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by mi-yu-yu | 2016-05-22 15:13 | 盲ろう | Comments(0)