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大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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自分のスタイルを信じることの大切さ

“自分のスタイルを信じることの大切さ”

ことの発端は、作業所で働いている知りあいのメールでした。
その方は、「4時間ほどそこで働いて、1日400円もらってるよ」と、
なんだか楽しそうでした。

それを聞いて私は、
“夕飯を買っただけで、すぐ400円はなくなっちゃうのに、
どうしてそこで貴重な時間を使うのかな…?”と思いました。

でも、それがその人の生活には生きがいになったり、
そこでかかわる仲間や支援者とのかかわりが楽しいのかもしれません。

そして、そんな生き方をしている人がいる中、
また別の人から、作家の北方謙三先生の話を聞きました。

北方先生は、今や著書を300冊くらい出版されている、
有名なハードボイルド作家です。

でもその先生も、20代のころは、不遇の日々だったそう。
だけど北方先生は、まわりの友人が企業で働いて、
経験をつんでいるころに、

人になんと言われようと、ひたすら書き続けたそうで
ボツ原稿が背丈をこえるほどであったといいます。

そして、そういった伏線がある中で、
同郷つながりで興味を持った女優の山口智子さんが、
母の送ってくれた記事の中で話していた言葉。

彼女は20数年前に、俳優の唐沢寿明さんと結婚。
その頃は今よりずっと、「女性は子供を産んで一人前」の風潮がありました。

でも彼女はそれまでの自分の境遇から、
「子供をうまない・育てない人生」を選びました。

しかし、その事について、「不仲説」や「不妊説」を
マスコミにささやかれたこともあったそう。

でも彼女はいいます。

「人生において大事なのは、自分のスタイルを見つけることだと思います。
(略)人を真似する必要はない。
私はもちろん世界で一番幸せだと思って生きてます」(『FRaU』より)

みんな、それぞれの幸せの形、生き方があるんだな、と感じます。
自分がどのような選択をして、自分の人生を切り開いていくか。

それは、他人が“どうあるべき”と判断することではなくて、
“自分がどうありたいか”を決めていくことではないかと思いました。

みゆ

ーーー

みゆへ055.gif

最初のお知り合いの方も、
けして「400円でいい」と思っているわけではないと思うけど、

自分のいる場所に、いいことを見つけて
楽しもうとする姿勢が素晴らしいですね!

他人との比較ではなく、自分の状況の中で

少しでも自分が幸せでいられるように、
自分を持っていくことができる力が、
その人の能力なんじゃないかな。

同じような世界の人ばかりの中で、他人と比較したり競争していても、
実はどんぐりの背比べで

世界は本当は広くって、いろんな人生を生きている人がいて、
その一般論自体が狭い世界の話なのかも。

仕事だけをとっても業種によって、やるべきこともたどる道もちがうし、
それぞれの修行の道を歩んでいる。人生となったら、環境も条件も様々。

マスコミはいろいろな世界を知らせてくれたり情報を与えてくれるけど、

それ自体が操作されることだって、ありうるし、
どこを取り出したり強調したりするかで見え方もちがう。

私たちは自分の身近な世界の常識や社会に
洗脳されていることだってあるんじゃないかな。

だから、ほんと、親身になってくれる人の意見ならまだしも、
どうでもいい見ず知らずの人の意見なんて、

どうでもいい(もしくは、参考程度でいい)し
それに振り回されるなんて馬鹿馬鹿しい。

満遍なく平均点をとれることや平均点以上を目指すのが大切なのではなくて、

どれだけ自分自身の本当の思いを汲み取れるかどうか、

自分の強みはなにか、自分を生かせる道はなにか、

しっかり考えて、それを実現していくことこそが、
自分がこの世界に生まれた意味になっていくのではないかな。

ゆゆにとっては、「朗らかに生きる」とか、
そんな程度なんですけど。

・・・っていうか、
朗らかに生きてるだけで、生きていけるし
十分社会貢献だと思っています。

なんにしても、自分で自分を幸せにするとか
自分なりに納得のできる生き方をする、
というのは生きるために大事な力で

案外、世間の雑音に負けて、それが難しい人も多いような気もします。

ゆゆと違って、目標の高いみゆは、
せっかく??雑音が聞こえなくなったんだから、

みゆだけが体験出来る世界を大事にして、障害ゆえに大変な部分は
お手伝いするから、存分に「みゆ」を発揮して、

みゆなりの生き様(スタイル)で幸せになってくださいね。

みゆは「目と耳が使えないし身体も障害が出て、働けない」
という一般的な常識をくつがえして、

「自力で稼ぐ!」
しかもアバスチン代(抗がん剤)という
「普通の人が稼ぐ初任給でも全額持っていかれるような額を稼ぐ」

という希望を掲げていることが、
なかなか頼もしく、

その生きようとする力も、生きたい思いも応援しがいがあり、

それは障害を売りにしているのではなく、
「生き様」を売りにしようとしているんだと思います。

じゃあ、どうやって生き様を売る?!
どんな持ち味を生かして?と

一緒に考えるのはクリエイティブなことだなあ・・・と

ゆゆも、ない知恵を振り絞って、
みゆのサバイバルを応援しています。

あ、先日、落ち込んでいるみゆと話していた時に、
「(みゆが)ゆゆさんの幸せを奪っている」とつぶやいたから、
その場で訂正しておきました。

「みゆは、ゆゆの時間とエネルギーは奪っているけど、
幸せは奪っていません。

むしろ幸せは、健康のありがたさを実感し、
尊敬する人(みゆ)に出会って高まっています」

みゆもゆゆも、
自分のスタイルを信じていきましょう!!

ゆゆ

ーーー

みゆより

お返事ありがとうございました!

そうですよね、みんなと同じことをしていても、
価値のある独創的なものは生み出せませんよね。
すごく考えさせられます。

そういえば、福島先生の講演でも、
“同じことをしていても、障害のない人には及ばない”
というようなことを受け取ったのを思い出しました。

身体を使えないとなると、やっぱり思索ですよね。
でも、その思索にゆゆさんの言葉で刺激をいただき、ありがたいです。

みゆ

ーーー

そうですよ! みゆだって、

健常者と同じ仕事を何百倍のエネルギー使ってやって、
給料がみんなと同じか、障害があるからって、安く使われたら
納得いかないでしょ?

自分のスタイルで勝負(誰と?)したほうがいいに決まってる。

そして、そこには誰も競争する相手がいないという
独走態勢(オンリーワン!)があるかもしれないじゃないですか。

ゆゆ

ーー
ありがとうございます!
これ、何回も読み直します。
Commented by 奈央 at 2016-02-28 02:05 x
みゆさん、ゆゆさん、お二人の考え方に共感いたします!!
私も以前は障害がありながらも、健康な人と同じように仕事をし給料を稼いでいました。
今は視力・聴力・手足・透析…といろいろ不自由になり、仕事はできずにいますが、頭だけは鍛えておこうと勉強しています。
そして毎日笑って生きています!!私は移植者&がん患者なので、笑って免疫力を高めすぎて移植腎がダメになったのでは!?と思うほどです(^^;)
みゆさんのブログを励みにまたがんばります!!
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by mi-yu-yu | 2016-02-27 19:51 | 思い | Comments(1)