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大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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フランス絵本展

“フランス絵本展”
約半年ほど前からとっても行きたかった、
郵政博物館の“ボンジュール!フランスの絵本たち”展。

開催期間が11月8日までということだったので、
あわてて昨日行ってきました。

“Bonjour!Bonsoir!”(こんにちは!こんばんは!)と書かれた
絵本のポスターの入り口を進むと、郵政博物館なので、
まずは郵便の歴史などの常設展をみていきました。

歴史を感じさせる昔使われていた
郵便ポストがいくつかありました。

そして、膨大に収納されていた世界各国の古い切手の数々。

見たことのない、古びた切手は日本のものであっても、
伝えてもらう言葉だけでは想像するにも限界があります。

でも、知らなかったフランスの切手の歴史を少しかじることができて、
おもしろかったです。

それらの奥に、念願の
“ボンジュール!フランスの絵本たち”の展示コーナーがありました。

1930年代からのフランスの絵本たちの原画が飾られていました。

19世紀の中頃に児童文学が確立され、印刷技術の発展にともなって
すぐれた挿し絵本が作り出されるようになったのち
一般向けに作られて大ヒットした「カストール文庫」を中心に展示されていました。

こんな時、一瞬でもいいから見えたらなぁと思うのですが、
伝えてもらう言葉で想像をするしかありません。

私はその中でも、初期の絵本は文字がなく、
挿絵だけ描かれた絵本であることに驚きました。

言葉がないことで、読者それぞれがその絵を見て、
それぞれがバリエーション豊かなストーリーを描いて読むというのは、
ある意味想像性を豊かにしてくれるのかもしれません。

逆に、現代の私たちが見ても古さを感じないということが
面白いと思いました。

たとえば、1930年代といえば日本なら軍国主義の時代ですが、
「子供への教育」のために絵本に言葉を入れていたなら、
その内容は現代の人が読んだら「時代」を感じることと思います。

言葉がないことによって作者がどのような意図で、
どんなふうに読者に読んでほしいか、
伝えることがボヤけてしまい、
現代の人が見ても「時代」を感じないのかなーと思いました。

逆にそれはもしかしたら、
「不変的な真実」を描いているからかもしれませんが。

そして絵本が登場した初期は、むしろ絵本というよりも、
絵画的な役割だったからということもあるかもしれません。

私が小さい頃よく読んだ「ぞうのババール」もあって、
忘れていた懐かしい友達が「なんだ!ここにいたんだー?!」
という感覚も味わいました。

ババールの絵は、ただ可愛いだけじゃなく、どことなくおしゃれで
色づかいのコントラストがとてもきれいで、大好きな絵本でした。

小さい頃にたくさんの素敵なもの、質のいいものに触れることは
とても大切な感性をはぐくむと思いました。

そんな幸せな子供時代が私にもあったなあ。

みゆ

ーーー

みゆへ055.gif

あ、みゆと一緒に行こうと駅の改札まで行ったのに、
みゆの都営のパスの有効期限が切れていて、
行き先変更した、フランス絵本展ね・・・。

ゆゆも、ずっと気になっていたのに、見逃してしまったなあ・・・
みゆだけでも、行って来れてよかった。

ゆゆは中高生の頃、将来は自分の家に
絵本がたくさんあって、子どもたちが自由に過ごせる
子ども図書館を作るのが夢でした。

作業絵本とか、手で触っても楽しめる、
布の絵本とかもいっぱい作るつもりだったけど、

なんだか、違う人生を歩んでいます。
ゆゆのイメージ的には、今の年齢くらいでは、

自宅を子どもに解放している、
近所のいいおばちゃんになっているはずだったんだけど。

でも、病棟に絵本を定期的に寄贈してくださる方がいたり、
学校で、子どもたちがおしゃべりしに来てくれたり
図書室にお邪魔したりして、

仕事でかなり自分の夢を補完してもらい幸せでした。
(なぜ、過去形??)

そういえば以前、
京都の山の上にある高山寺で「鳥獣戯画」を見ました。
動物たちが擬人化されて、ストーリー性のある絵巻物なの。

日本最古の漫画と言われているそうですが、

みゆのブログを読んでいたら、なぜだか、それを連想してしまいました。
日本の絵本のルーツというと、絵巻物とかそういう感じかな??

今や日本の漫画文化は世界に通じる、素晴らしいものがあるけれど、
「絵本と漫画の分かれ道はどこにあるのかな?」 と、ふと考えました。

ゆゆ
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by mi-yu-yu | 2015-11-08 09:38 | みゆエッセイ | Comments(0)