大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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失語症から学ぶコミュニケーション

“失語症から学ぶコミュニケーション”

アロマ講座について調べていただいた中で見つけた、
失語症についての講演。

ほかの障害についても理解して、
主観だけではなく客観的にもうろう福祉について考えられたらと思い、
講演を聞いてみることにしました。

講師はNPO法人の失語症協会で理事をされている、
言語聴覚士の先生。

失語症患者は、全国に50万人いるそうです。

脳卒中や脳梗塞など、おもに左脳にダメージを受けることで、
障害の程度にもよりますが、思うように言葉がでなくなってしまうだけでなく、

長い文章を理解することができなくなったり、
文字を書くことが難しくなってしまうという、

認知症とは少し違った障害で、
“読む、書く、話す”ことに困難をかかえるといいます。

そのため、意思疎通に困難が生じ、
通院なども“1人でできない”と悩む人が多い中、

障害者手帳の区分は低く、
公的支援もうけられずにいるというのが現状だそうです。

なので、家族にかかる大きなストレスも問題であるそう。

その点、もうろう者は
通訳介助者というサポートがあることをありがたく思いましたが、

まだまだ支援につながっていない人も多いので、
もっと啓発に力をいれたいなあ。

講演の中で、私の心に残ったのは、
失語症当事者のアンケートの中で
“子供扱いをされてショックをうけた”という意見が多いということです。

失語症になられるのは会社にお勤めされている
一家の大黒柱の男性も多いとのこと。

ある失語症の男性は、お見舞いにきた娘に対して、
ナースステーションに行って冷蔵庫をゆびさしたり、
病院の売店にいってみかんを指さしたり、

またナースステーションにもどって冷蔵庫をゆびさしたり、
ということをしたそうです。

結局、この男性は失語症で話せないけれど、
「ナースステーションの冷蔵庫にメロンをあずけているから、
持って帰って食べなさい」ということを娘に伝えたかったのだそうです。

言葉は失ってしまっても、大人としての判断力や
相手を思いやる気持ちなどは変わらずに持っているのだと感じ、
なんだか悲しくなりました。

講演のあと、私ももうろうの支援等の現状について、
簡単にお話してきました。

障害者だけではないけれど、
みんなにとって生き生きとできる社会であればいいなー。

帰り道の空は、いわし雲というよりも、
肉球の足跡が連なっているような、かわいらしい空だということでした。
幸せってなんだろうなあ。

みゆ


ーーー

みゆへ055.gif

いろいろな大変さを、わざわざ知るために出かけて行って
偉かったですね。

ゆゆも、ずっと心に残っている、
失語症の青年との出会いを思い出しながら読みました。

ゆゆが20代後半に出会った、
ゆゆと同じ年の失語症の青年。

高校の時、部活の最中に脳出血で倒れ、
失語症になり右手にも麻痺が残ってしまいました。

とても優秀で将来有望な学生だったのに
「てにをは」を失くすという、

なかなか障害の大変さを学校に理解してもらうことも難しく、

単語はなんとか話せるんだけど、
「てにをは」が使えなくて文章としてまとまりをつけられない。

その人も自分のことを「宇宙人か外国人になったみたい」
と言っていました。

仲間とつるむ時代に寂しい気持ちを味わったんだろうな。

自分自身も家族も、その微妙な大変さを理解しずらい障害で、
うまく説明できないし、理解されない悲しみもさらに負って、

結局、そのまま学業も中断してしまい、
中卒ということになってしまいました。

気持ち的にもきっと大変な時を過ごして、

ゆゆが出会った頃は社会生活からも
距離をとってしまうようになっていました。

ご家族が一生懸命、気持ちを明るくしようと
外に連れ出したり、サポートしていました。

そんな時、最初にご家族と知り合って、
そのあと、ご本人も出てきてくれるようになって、

30歳を目前に、一念発起して、
ゆゆと一緒に障害者職業センターに
できることを探しにいきました。

ご家族の事情で遠くに転居してしまったけれど、
今はどうしているかなー。

ゆゆは同じ年だったこともあり、
失語でも一生懸命話そうとしてくれた青年の姿と

失語になってしまった切なさやどこにも向けられない思い、
外から理解しがたい微妙な障害の大変さを知って

自分に一体何ができるんだろう・・・、
どんな関わりがいいんだろう・・・、と

深く悩んだ記憶を思い起こしました。

とても穏やかで優しそうな家族思いの青年も、
今やゆゆと同じく中年になっているんだろうな。

長い人生の、早い時期に障害を持ったことで、
それこそ中身は、みんなと同じように悩んだり考えたりしているのに

学業や就職、たくさんのハンディを負ってしまって、その後
どんな人生を送っているんだろう。

そういえば、みゆの本ができたときに、
親しくなったご家族やご本人のことを思い出して、
本を送ろうかなーと思ったのでした! 

すっかりご無沙汰しているけれど本を送ってみようかな・・・

ゆゆが登場している、その様子に
「相変わらずだな・・・」って笑ってくれそうな気がしました。

あれ、でも失語症で本を読むのも大変か・・・??

ゆゆに心配なんてされるまでもなく、

愛する自分の家族に囲まれて、
幸せなパパになっていたりして!

それぞれの大変さの中でも幸せを感じる一瞬が
少しでも多くあるといいなあ。

ゆゆ
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Commented by 奈央 at 2015-10-26 04:29 x
みゆさん、こんにちは。私も自身の聴覚障害経験から、言語聴覚士になりたいと思い、失語症についても勉強していました。
今は全体的に特別支援教育を学んでいますが、先日大学の通信教育を10年かかって卒業しました!!
他の病気の後遺症もある中、次の勉強にも進みたいと思います。
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by mi-yu-yu | 2015-10-24 22:16 | みゆエッセイ | Comments(1)