大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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ニキ・ド・サンファル

“ニキ・ド・サンファル”

シルバーウィークともなると、
普段お勤めの人たちがお休みになる、
貴重な連休。

おかげさまで私も、声をかけてもらえる率があがり、
いつもの倍くらい、フル回転しているような気がします!

シルバーウィークに先駆けて、
行ってみることを決意した、
ニキの企画展。

初日に行われた本展企画者による特別講演で、
私はもうろうになってから初めて、
一般の講演に参加しました。

ゆび点字で講演を聞くなんて、
音声のスピードについていけるのか、

ゆび点字をするための机はあるのか、
すべてにドキドキしていました。

もうろうの交流会や講演に参加すると、
会場の半分はテーブル席になっていたりするので、

今回はどうかな?と思いながら会場に入ると、
やはり並べられた200のイスは机がありません。

でも、ベテラン通訳さんのおかげで、
受付で係りの方にお話をすると、
1人用の机を用意してくださいました。

とてもありがたいことに、
第一のハードル、クリアです!

今回講演で話をされたのは、フランスの女性でした。

1文1文のあとに、フランス人通訳者による
フランス語から日本語への逐語通訳があったので、
ゆび点字で聞いている私には、とてもありがたいことでした。

講演は4部で構成されていて、
作品について、女性について、人生について…、

壇上のスクリーンに作品や写真を移しながらの講演でした。

私は講演のあいだ、2人の方に通訳をお願いしたのですが、

1人にゆび点字で通訳をしていただきながら、
もう1方の通訳者にはメモをとっていただき、
講演のあとにも内容を確認できました。

ニキの作品では、飢えや渇き、残酷さ、
女性、人種差別、バイオレンスなどをテーマにしていますが、

最初のころは「射撃絵画」といって、
自ら猟銃を構え、絵の上に取り付けた絵の具の入った袋を猟銃で撃ち、
破裂させて絵の具を絵の上に垂らした作品が多くありました。

そして私が好きな作品
「POSITIVE AND NEGATIVE DRAGON」では、
2体のドラゴンが向き合っている感じで、

ポジティブドラゴンの方はいろんな色使いをし、
ネガティブドラゴンの方は黒(ところどころ赤の線)のドラゴンで
相反するものを表していました。

「ナナ」シリーズを代表とする女性をテーマにした作品では、
1960年初めのころの女性の役割について、
魔女と妊婦というテーマがあったようです。

結婚はプラス要素のイメージがありますが、
ニキは反対で、結婚して家に縛られ不自由になるより、

結婚をしないで
自由に暮らす方がいいと考えていたのだそう。

なにごとにも二面性を感じていたというニキ。

晩年は「和解・平和・精神性」を重視して作品にしていました。

私は大学でフランスの文学や美術にふれる機会が多くあり、
その中でニキの作品について学んだこともありました。

昔からフランス女性にある神髄というか思想に、
感銘を受けたこともありました。

ニキがどういう人で、どうしてこの作品をつくったのか、
どうしてこのテーマを選んだのか、

作品を見るだけでは味わうことの難しい、
生み出された時代背景や考えかたを知ることができて、
あらためておもしろいなあと思いました。

見えなくなった今は、作品を味わうというよりも、
その作品を通しながら、完成されていった
その人の人生という軌跡を味わうことが楽しいです。

みゆ
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by mi-yu-yu | 2015-09-21 22:04 | みゆエッセイ | Comments(0)