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大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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「盲ろうの人は世界をどのように見ているのか」

055.gif yuyuさんへ

ある大学で美学を専門に教えていらっしゃる先生が、
“目の見えない人は世界をどのように見ているのか”
というご本を出されたので、
そのご縁でインタビューをしていただいてきました。

美学って、「男の美学」とかいう美学のことではなくて、
たとえば絵画をみたときに、受けとる印象や、感情の変化、
そういう言葉にしにくい漠然としたものに対して、
言葉で攻めていく、という学問だそうで、
最近私はとても関心を抱いています。

さらに、今日のお話で知ったのですが、
この先生はフランス文学も好きで、
大学のときは研究もされていたというから驚きでした。

ここの大学は、私の母校とはちょっと感じが違って、
建物のデザインや、いたるところに版画などのアートがある、
という印象をうけました。

先生とのお話では、盲ろうの「大変さ」にスポットをあてたものではなく、
盲ろう者に特有の「工夫」や「大切にしていること」、
「かわいいな、と感じるもの」、「オシャレのこと」などなど、

先生のご本にもありましたが、
「こちらの世界はこうなんですよー」という
世間話をするようにお話ができて楽しかったなあと思います。

それに、今日おもしろいなーと思ったのは、
視覚障害のかたの美術観賞の仕方。

目が見えないのに美術をどう「見る」のか。

それは、盲ろう者の世界の認識のしかたに
似ていると思ったんですが、

たとえば1つの美術作品をみても、
人が受け取るイメージはそれぞれ違う。

目のみえない人は「それぞれの感じ方を聞き、それらを組み合わせて1つの作品を見る」。
同じように盲ろう者は、他人の反応(通訳)を組み合わせて、それが世界になる。

「見えない」ことは、困難さばかりに注目してしまいがちだけど、
いろんな人の言葉からイメージを作って世界を構築していく、
文学に通じるおもしろさがある!と
新たな世界の見方を発見できたような気がします。

みゆ

055.gif miyuへ

暑い中、毎日、精力的にお出かけしていて
すごいですね!

そして、なかなか出会えないような方たちに出会って、
交流を深めていますね。

私も、その本、本屋さんでみかけました!

おもしろそうだな、とは思って見ていたけれど、
今度、じっくり読んでみよう!!

ゆゆは、今月の文藝春秋に、
芥川賞の2作品が掲載されているという
お得感に惹かれて、本屋さんに買いに行ったら・・・

みゆの本が売れていくところを目撃してしまいましたー!!
今更??なんですが、初めての目撃・・・。

かなり年配の男性が、
みゆの本を手にとって見ているなあ・・・と思って、

どうして興味を持ってくれたのかなーとか興味津々で
インタビューしたいくらいでしたが、

そのうち、リュックからお財布を取り出そうとしたり、
なんだかお買い上げくださりそうな雰囲気。

ゆゆは、怪しいけれど、
ずーっと(買ってくれるように)念を送っておりましたら、

本当にレジの方に進んで行ったので、
ゆゆも慌てて文藝春秋を手にとって、一緒にレジに並びました。

もちろん今度はずーっと感謝の念を送りながら
男性の背中を見送りました。(←相当怪しい)

また、近いうちに、
みゆの素敵な出会いの話を聞くのを楽しみにしています!

ゆゆ


みゆより055.gif

それにしても、本を買ってくれた方がいらしたんですねー!
すばらしい!

当たり前のことかもしれないけど、
まだ本屋さんにあるんだーとビックリです。

そして、手にとってくださるかたがいるということにも感動です。
Commented by あっくんママ at 2015-08-19 19:03 x
はじめまして。
図書館のオススメ図書のコーナーにあった美由紀さんの著書を手に取り 読ませていただきました。
息子と同い年の美由紀さんが 私には 想像もつかない試練と闘って こんな風に 伝えてくださったことに触れることができて良かったと思います。
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by mi-yu-yu | 2015-08-19 11:36 | 盲ろう | Comments(1)