大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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パンドラの箱

055.gif yuyuさんへ

眠りの国の世界は、どうして覚めてしまうのだろう。
とても幸せな夢を見ていたのに、いつしか終わりが来て、現実世界に引き戻される。
夢の中では、見えて聞こえていて、なんでもできていたのに。

私にとって、どちらが夢で、どちらが現実か、わからないな…。
ちょっと忘れかけていたけれど、入院中に、日記をつけていたことを思い出しました。

突然、盲ろうになって、何もすることがなくなったとき、自分の気持ちを、
何も考えずにぶつけられるのは、書くことでした。

盲ろうになった初期、本当に、
「1日を乗り越えること、1日をやりすごすこと、今日も1日頑張って生きました」
それだけでした。

自分のはりさけそうな心は、見えなくなったことを、誰かのせいにしなければ、
とうていやっていけそうにありませんでした。

だけど、同じように心をもっている相手の人に対して、
自分の爆発している気持ちだけに忠実に、相手を責めるなんて、
なかなかできるものではありません。

私は、自分のために親に泣かれることが何よりも嫌でした。
あの時、思いもよらず、盲ろうになった娘を抱えて、母も大変だったと思います。
母は、あと少しで壊れてしまいそうで怖かった。

周りの人たちも、一生懸命私のことを考えてくれていたのはわかっていたから、
不平や不満、自分の中の凶器のようにするどい気持ちや言葉をぶつけることは、
ただでさえめんどくさい私なのに、見捨てられてしまいそうで怖かった。

できるだけいい子でいようと思いました。
それでも、自分の感情をぶつけても大丈夫な手段が必要で、
日記にはかなり助けられたような気がします。

ひらがなに思いをのせて、トゲトゲした私の言葉の数々も、
私の内側から漏れ出している感情も、相手を傷つけることなく、表現できたからです。

怒りも悲しみも、「そよ風が気持ちよい」なんていう、ささいな喜びも、うれしさも、
どうにもならない気持ちも、全部記しました。

ノートも、自分の字も、もう何も見えなかったから、
きっと、日記は象形文字のような暗号めいた羅列であふれていることでしょう。

それに、見えないまま、字を書くと、まっすぐ書いているつもりでも、字が重なっていたり、
どんどん曲がっていくから、自分の右手のゆびを定規がわりにして、
左手でまっすぐかけるように工夫したりもしていました。
(字をまっすぐに書くための「罫線ガイド」の存在は、そのころ知りませんでした。)

自分の書いたものは、自分で確認できなくて、
幼い文章に、思いついたことだけをつらねていました。

毎日毎日書き続けた日記は、今や入院中の貴重な記録になり得るけれど、
なんとなくパンドラの箱で、あの時どう感じて、何を思っていたのか、
心を守るためにふたをし、感じることをやめた気持ちが、よみがえってきそうです。

それにしても、自伝のために、あの時代は核となり、
必要不可欠な大切な記録になってくれるでしょうね。

点訳ボランティアの方に、出してみようかな。
ノート3冊くらいありますが!?

みゆ


055.gif miyuへ

ホントに「パンドラの箱」を開けちゃう覚悟なんですか・・・。

yuyuは、miyuの仰せに従い、
復帰に至る「ブラックボックス?」の整理をし終えたところなんですが・・・。

パンドラの箱とブラックボックスを「せーの!」で開けたら、どんなことになってしまうの?
miyuはそれに持ちこたえられるだけ、復活したのでしょうか?

パンドラの箱はパンドラの箱のまま、
ブラックボックスはブラックボックスのままでいいのではー。

開けてしまった苦しみを支えるのもyuyu??

でも、普通だったら、「自分が書いた日記を自分で読めない」っていうのがありえないから、
むしろパンドラの箱と言われる「みゆの日記」を開けるのは、大事な作業かもしれませんね。

本当に自分と向き合う勇気と元気が出たのか、心が自分を守るために
封印していたものが一気に解き放たれても、自分で乗り越えられるのならいいけれど・・・

それまた、yuyuに跳ね返ってくるのではないか・・・??
これから、どんな展開になるのか?yuyuは持ちこたえられるのか?

まず、自分が潰れないように、備えよう。

ゆゆ

miyuより055.gif

やっぱりまだ危なすぎますか??
それほど元気があるわけでもないですが、開けてみたくなってしまうのがパンドラの箱。
でも開けたら最後、もとに戻せませんもんねー。

yuyu : 自分で読めるようにしておくのはいいのではー?自分で書いたものだもの。
     懐かしいこともあるかもね。
     
     yuyuも振り返って見て、記憶喪失なくらいの修羅場も思い出したけど、
     懐かしいことも沢山ありました。miyu頑張ってたなーと思います。

     miyuがお昼寝中の、「いい夢を見ているみたいな笑顔」を見て、起こすのが
     切なかった話とかもありました。(でも起こさないとママが怒られたので・・・)
     
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by mi-yu-yu | 2013-02-17 21:30 | 思い | Comments(0)