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大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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危機管理

055.gif yuyuさんへ

今日はくるみまいまいが遊びにきてくれて、
とっても楽しかったです!

今日の一人暮らしに向けた特別レッスンは、デキ女(できる女の略。今日新しく覚えた単語!)
くるみが用意してきてくれた、「簡単デザートづくりに挑戦!」でした。

そして現れたのは、なつかしの「フルーチェ」!!

「みゆが作ってね!」と準備万端に、フルーチェの素と分量をはかった牛乳、
そしてボウルとスプーンまできっかりついて、坐っている私の前にでてきて…

所要時間1分?といったところのお手軽クッキング(?)ミッションクリア!でしたー!
(牛乳とフルーチェの素をまぜるだけー☆)


それはそうと、とっても怖い出来事もありました。

今日、母が出かけていたので、私たち3人だけで楽しくおしゃべりをしていると、
いきなり火災報知気がサイレンを発しながら、鳴り響きはじめたんです。

「火事です!火事です!」ウーーーーって。

私はそんな音は、全く聞こえなくて、何もわからなかったのですが、
2人が私の話をさえぎって、慌て始めたとき、私はどうなることやらとても怖くなりました。

部屋は7階なのに、足も弱っている私はどうやって逃げればいいんだ??

いざとなったら二人には逃げてもらって、私はもうあきらめるか…とも思いました。

結局火事はなんでもなかったようで、点検か誤作動ですんで、
人騒がせな一件ですみましたが、

もしこれが本当に命をおびやかす火事が発生していて、
しかもそれが私が一人っきりの時だとしたら…??

本当に冗談ではなく、笑えません。
その異常事態に気づくこともなく、いや気づいたとしても、

なすすべなく、無念に命を散らすしかないんだな…。

ひとりで暮らすということに、私は家事を自分でこなすことばかり考えていたけれど、
こういう怖さもあるんだと、思い知らされたような気持ちでした。

情報の大切さというのは、時に命も左右するもので、
そういう情報を私のようなものはどうやって得るか。

誰にでも、自分が許容していなくても、
いきなり飛び込んでくる危険っていうのもあるんですよねー。

うーん、怖いですね。

「盲ろう者の避難訓練」というものがありますが、
私は「そんな小学生のようなことは必要ないでしょ??」とか、

「そうなったときは、私はもうあきらめる!」って、思っていたけれど、

盲ろうであっても自分の命を守るためできることをする、そういうものの大切さも、
実際に危機を体験してみると、他人ごとではないなー…と思いました。

みゆ


055.gif miyuへ

友達との楽しい午後に、緊急事態・・・
誤作動でよかった・・・。

みんなまた、いろいろ考えさせられたことでしょう。

miyuの感じた危機感に対して、すぐに「こうすればいいよ」と示してあげられないけれど、
やっぱり、いざとなった時に、どういう条件が揃っているかわからないけれど、

それでも避難訓練をして、基本を押さえておくのは大事ですよね。

私も、重度の知的障害の子どもたちの施設にいたとき、
夜勤になると、40人の子供たちに職員は2名しかいないし、

みんなコミュニケーションの問題も抱えているし、身体の不自由な子どもたちも沢山いるし、
ほぼ、みんな全介助を要し、言葉も通用しないから、

普段でさえ自分の手の数が足りないと思っていたのに、
そんな非常事態になったら・・・

子供たちをどんな風に避難させたらいいの?
避難させても、新しい環境が最も苦手な子どもたちとどうやって避難所生活を送ればいいの?

自分だけ逃げるなんてわけにはいかないから、もろともに?!
と切実に考えていたことがありました。

おまけに、子どもたちは、避難できても、避難所生活に耐えられるだろうか?
考え出すときりがなくて、

実際、去年の東日本大震災でも、そういう子どもたちが
避難とか避難所生活をどうしていたんだろう・・・
と心が痛かったです。

本当は、障がいを抱える人や、支える家族に、そんな不安な思いをさせるようでは
いけないけれど、

本当は、まっ先に備えと対策が必要だけれど、

避難訓練をして、どんなことが心配になるかとか、基本的な行動くらいは想定しておくことが、
そして他の人にも知らせておくことが、自分を守るために大切です。

こうすれば大丈夫という答えはすぐにはでないけれど、

でも、きちんと自分の存在を知らせておいて、緊急事態には支援が必要な人である、
ということを隣近所や周囲の人にアピールしておくことも大切で、

その人が助けられなくても、その人がmiyuの存在をアピールしてくれたら、
はしご車が窓を破って助けに来てくれるかもしれないし・・・

禍福はあざなえる縄のごとし?人生塞翁が馬?とかいろんな故事があるように
最後の最後は何が災いor幸いとなるかはわかりません。

見えて聞こえるからこそ不安と恐怖に襲われて、パニックになって自滅してしまったり、
見えない聞こえないから、何も感じずにじっとしていたら、
災いが通り過ぎていたり、助けが来たり。

もちろん「備えあれば憂いなし」ともいうように、
(備えるとかえって不安が増強してしまいそうだけれど、)

「臭いものにふた」をしていても、いざというときに知恵や応用力は生まれない。
そのときに本当にあきらめられるか?あきらめることで悲しい思いを持つのも切ないし、

最善を尽くした中で「あきらめる」という場合は他人との思いやりの交流を感じたり
することもあるかもしれない。

自分を守ろうとする姿勢を自分に確認していくことも、周囲の理解を深めておくことも
どちらもとても大切だと思います。

きっと、一人暮らし体験の中には、そういうテーマも入っているのではないかな?

盲ろう者こそ、心を閉ざしてひきこもっている場合ではなく、
普段から存在をアピールして、人とつながっておくことが大事になるのかも。

なんにしても、今回は何事もなくてよかった。
フルーチェはおいしく食べられたかな?

ゆゆ
Commented by くるみ at 2012-08-13 20:02 x
私もまいまいが居たから「火事」って言ってることに気付いただけで、「なんか変な音する」って思っていたら、途中でサイレンて気付いたんだ。
難聴の私は緊急事態に対応出来なくて申し訳ないなって思う。
これからも一緒にお菓子作ろうね!
Commented by くるみ at 2012-08-14 09:14 x
追伸!
今文京区で障害者専用の避難所を作る運動をしてるんだ。(知的障害や発達障害の子が主かな)
被災地では盲難聴の子どもが補聴器が壊れて、荒れて…その時にたまたま現れた補聴器屋の王子様?のお陰で補聴器を寄付してもらえて、落ち着きを取り戻したってのがあったんだって。
私も特支を目指す一人として、改めて考えました。
Commented by maimai at 2012-08-15 00:09 x
日曜日は楽しい時間をありがとう(^^)
本当、楽しかった!
みゆのオチャメな一面も知れたし♪

火事の警報、私もびっくりした。みゆはなおさら不安だったよね。くるみちゃんが、きちんとみゆに伝えてあげたからよかったけど、私は安心できるように声かけてあげられなかった…。ごめんね。反省してます。
みゆ!いざとなったら、2人には逃げてもらって私はあきらめるか…なんて、そんなそんな(>_<)逆に私はどうなってもいいから、みゆとくるみちゃんだけは!って私は思うよ!


Commented by しまむー at 2012-08-15 00:13 x
火災報知器の誤作動か…本当に誤作動でよかったよ。
もしそういう危険な状況になったら、って考えることはもちろん重要だよね。
けど、実際そういった危機管理をしようと思うとそれこそがんじがらめになるケースが多かったイメージ…
そのすり合わせを努力してやっていかないとな、と改めて感じた次第であります…。
自分で危機管理できることって、まさに「自立」のひとつだね。。。




そしてフルーチェ食べたい!!
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by mi-yu-yu | 2012-08-12 23:54 | 日々のこと | Comments(4)