人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

ラミたん 完

ラミたんの物語を読んでくださった方へ

30回に渡りました、ラミたんの物語。
いかがだったでしょうか?

最後まで読んでくださった方
本当にありがとうございました。


ーーー

エピローグがトップページになると
これから読んでくださる方に
ネタバレになるので、

最後に、ご挨拶文を載せさせていただきます。

もし興味を持っていただけたら
3月30日のブログから、
読み進めていただけると嬉しいです。
(テーマから「創作」を選んでも「ラミたん」になります)

ラミたんは、みゆちゃんの心の中の
キャラクター「ラミたん」に

みゆちゃんからの指定キーワード、
「マカロン」「盲ろうのウサギ」をお題に、
作ったSF(スーパーファンタジー)?物語です。

(写真↓はみゆちゃんとお出かけ中に、偶然いただいたラミたん見たいなウサギ)
ラミたん 完_d0265121_17344500.jpg

思えば、盲ろうになったばかりのみゆちゃんとの、
このブログのスタートも

そこから始まるみゆちゃんのストーリーを
本人自身も楽しみに始めたのでした。

みゆちゃん自身が読むのを楽しみにしていた
みゆちゃん自身の物語は、

自分も想像もしなかった展開に
どんな感想を持ったんだろうと
みゆちゃんに聞いてみたいところです。

どんな歩みをして、どんな出会いがあって、
どんな経験をして、どんな終わりを迎えるのか、

みゆちゃんにもゆゆにもわからなかった
みゆちゃんの物語。

一歩一歩、1日1日、その歩みを刻んできました。

終わりはあっけなく、でも、亡くなる20日前に
大学復帰してからずっと共に歩んでくれた彼と

結婚、入籍するなど、
新たなスタートを決意したところで
終止符を打つと言う、

なんともドラマチチックなエンディングでした。

本人も想像しなかったし、
もっと頑張りたかったと思うのですが、

一生懸命生きた、そのプロセスは
一歩踏み出した時の想像を超えた活躍ぶりで、

豊かな出会いに溢れ、協力してくれる人たちと
いい関係、絆を育てて

みゆちゃんらしい、いい人生の物語を
記せたのではないかと思います。

背負うには重すぎる病気や障害に
「人生、詰んだ」と思っても、

そこからまた立ち上がり、大きな出会いやご縁を
大切に紡いで行って、

人並み以上の豊かな人生を歩んで行きました。

きっと、人生でいろんな困難に出会って、
今は、まだ立ち上がれないような気がしている人たちに、

みゆちゃんは優しいまなざしで
エールを送り続けているような気がします。

障害や病気があっても、中身は、楽しいことが大好きで、
笑ったりみんなと繋がりたい気持ちでいっぱいでした。

そして、ちゃんと笑い合える仲間を作って行った
みゆちゃん。

みゆちゃんも、周りの仲間たち、関係者も素敵でした。

世の中捨てたものじゃないと
世の中を生きていく安心感をくれました。

そんなみゆちゃんの現実のストーリーだけでも
胸いっぱい、感動いっぱい、読み応えいっぱいなのですが、

みゆちゃんの心の中のキャラクター、「ラミたん」も
無事、一つのストーリーに完結できました。

プロローグからエピローグまで30話、
ちょっと長いですが、

このブログの「創作」テーマから、読んでいただけましたら
幸いです。

そして、今や読みきれない量の、このブログの全てが、
みゆちゃんの再起の物語になっております。

皆さんの人生が豊かで幸多かれと
ゆゆも願っております。

皆様が、自分の物語の素敵な主人公であれますように。

ゆゆ
ラミたん 完_d0265121_09394213.jpg
 (キャラクターのラミたんに遭遇し、二人で驚いた、スカイツリーの1日)
ラミたん 完_d0265121_21174688.jpg
みゆちゃんのストーリーが
本屋さんに並んだ日




# by mi-yu-yu | 2024-04-27 10:20 | yuyu | Comments(0)

○ エピローグ


 ラミたんの姿そのままの、美しい黄金のウサギは、

お姉さんのカフェのウェルカムボードの隣に、今も立っています。


森のみんなは、ラミたんの功績を称えて、パティシエのお兄さんとお姉さんが、

かわいい金のうさぎの像をカフェに建てたのだと思っています。


でも、それは本当は、森のみんなやカフェに何かがあった時のために、

ラミたんが残した黄金です。


そう、そして今は、その足元に、もぐらくんの金の像もたっています。


 ラミたんの星で、パパが

「地球なんて大変な星を、水晶にうつした若者がいるなんて!」

と感心していた若者の正体は、もぐらくんでした。


もぐらくんの映した地球を、ラミたんは一緒に覗いていました。

 長老は、大変な地球で修行をしたいという、二つの魂を、支え合えるように、近くに送りました。


ラミたんの願いを聞いて、いずれ一つになる魂がそれぞれ別々にではなく、

一緒に物質と愛のコントラストの体験をできるように、

ラミたんともぐらくんを同時期に地球に送りました。


物質の世界での「パートナーシップ」の経験も二人の貴重な体験となりました。

 ラミたんともぐらくんの金の像は、カフェのトレードマークとなって、

いろんな人がなでていくので今でもピカピカ光っています。


 今では、ラミたんともぐらくんの星からも、地球にたくさん修行の旅にきているそうです。


ラミたんの星では、二人の地球での活躍が話題になっていたので、

地球の知名度があがって、おもしろい星だと思われたようです。


 さて、僕は、うさぎとして月に帰るんだろうか?

ラミたんに出会った今、僕は月ではなくて、ラミたんの星に行ける方法を探しています。


 最近

「ラミたんやもぐらくんの星に、地球から学びに行くバージョンがあってもいいんじゃないかな」

と思うようになりました。


地球からは、ラミたんの星の様子はわからないけれど、

時々、ラミたんの星から来たという動物が、

ラミたんのメッセージを届けてくれるようになりました。


お互いの星の交流、交換留学が前より盛んになっているようです。


 ラミたんの星からはこっちが「見えている」ってことだったから、

僕は今もラミたんに森の近況を話し続けています。


そして、夕焼けの茜色のグラデーションの下で、

ラミたんの優しさや温かさに包まれているような気がする時、

どこか遠くの星でラミたんが愛の光を送ってくれているのを感じます。


ラミたんの星では「すべてが一つ」だから、

僕が行ってもあたたかく迎えてくれるそうです。

ラミたん30 エピローグ_d0265121_13455380.jpg
ラミたん30 エピローグ_d0265121_13455195.jpg


おしまい。



# by mi-yu-yu | 2024-04-27 09:09 | 創作 | Comments(0)

ラミたん29 魂の故郷

 地球での学びを終えたラミたんは瞬時に、ふるさとの愛と光の星に帰ることができました。


修行の旅に出て、自分の学ぶことや体験しようとしたことを成し遂げて、

その星に「さよなら」する時、


「経験と成長の宝物」をいただいて自分の星に帰る代わりに、

抜け殻の身体が誰かの役に立つようにおいてくることになっていました。


ラミたんの抜け殻は黄金の像になって、地球に残りました。


 そして魂だけの身軽な身体で、愛と光の星に帰ったラミたんを、

心配していたパパとママが


「ラミー!!おかえり、よくがんばったね!」

と両手を広げて抱きしめてくれました。


地球のように実体はなくて、温かい光に包まれただけだけど、

とてもとても温かくって安心で、愛にあふれる光に溶け込んでしまうようでした。


ラミたんの魂は修行で得てきた充実感と達成感とともに、

ふるさとの星の愛と至福で満たされました。


悲しかったことも傷ついたことも疲れたことも、

すっかり優しい光の中に溶け出してしまいました。


あー、これが私の星の良さだったんだ。


でも、、、

地球は身体も重たくて、寒かったり暑かったり、

怒ったり悲しんだり、泣いたり笑ったり、

うらやんだり、傷ついたり、憎んだり

ワクワクしたり、喜んだり、


いろんな感情があって大変だったけど、

なんだか楽しかったから、またきっと旅立ちたくなる時が来るのかもしれないな。


その時は、今度は、もっともっと体験を楽しめるように

抜かりなく願おう!


意識だけになったラミたんはそう思いました。


今度は見て聞いて触って嗅いで味わう、

五感全部で地球を体験に行きたいな!


そうそうモグラ君は「第六感」も大切だ!ってよく言っていたな。

この星では当たり前に活用しているけどちゃんと持っていかないとね。


その頃、遠い地球で、くしゃみをするモグラ君がいました。



# by mi-yu-yu | 2024-04-26 09:09 | 創作 | Comments(0)

 もう、そんなこんなで、ラミたんのビジネスもいろんな出会いも大きく広がり、

充実の日を送っていたある日、


サムくんが

「ラミたん、そろそろもぐらくんの穴を出て、

ぼくとお姉さんのカフェのそばで一緒にくらさない?

少しでもラミたんと一緒にいたいんだ。


忙しすぎるとなかなか会えないし、

ぼくはラミたんと一緒に過ごす時間が本当に大切なんだ。

結婚しよう」

と、ラミたんにプロポーズしました。


ラミたんも、サムくんの優しさにはいつも支えられてきて、

安心して甘えられ、わがままも言える、唯一無二の特別な存在でした。


ふわふわの優しい毛の奥に、あたたかく血が流れる肌のぬくもりや、

しっかりと頼りになる力強い腕を通して伝わって来る

優しさや思いやりを実感していました。


「ラミたん、大好き」

とぎゅーっと抱きしめてくれる、あたたかくも芯のある実感は、

宇宙からずっと憧れていた「愛の実感」でした。


ラミたんは、長い年月を通して、静かに丁寧に大切に育まれてきた愛を、

しっかり受け止めることができました。


すると、ラミたんの愛と情熱と慈悲の光が、ラミたんの内側からあふれだし、

ラミたんの白い毛がキラキラ金色に輝いていました。


最初はそれが花嫁の美しさかと眩しく見とれていたサムくんも、

あまりにまばゆく美しすぎる光がとどまることなく、

あたりいったいにピカーッと広がっていく様子に、


「何か様子がおかしい」

と、慌ててもぐらくんとお姉さんを呼びに行きました。


「もしかして!」

もぐらくんは、そのまばゆい光に、「その時」がきたことを感じました。


「自分が学ぶべきことを学び、体験することを体験したら、

光に乗って自分の星に帰れる」以前、ラミたんはそう言っていました。


 ラミたんの身体が、ますます輝いて行って、さらに大きな光を放ちました。


「ラミたん、もしかして星に帰る時がきたんじゃないの?」

「そうかもしれない。まだ地球でもぐらくんやサムくんと一緒にいたいのに」

ラミたん自身、もっとこの地球で頑張りたくなっていました。


「そうだよ、ラミたん、まだ楽しいことをいっぱい一緒にしよう!行かないで」

サムくんは一生懸命ひきとめようとしました。


「私だってそうしたい!でも、なんだか、自分ではどうにもできない。この光をとめられないの」


確かに、そのまばゆすぎる光は、誰にもとめられないと感じさせるのに十分でした。

ラミたんの白い毛が黄金に輝いてオーラのように広がっています。


「自分では、どうにもできない」とラミたんは腹をくくったかのように、

サムくん、お姉さん、もぐらに、別れの挨拶をしました。


「今まで、本当にありがとう。おかげで楽しかったよ。出会えてよかった。

本当に、本当にありがとう。


私の身体は地球で暮らすためにお借りしたものだから、

置いていくけど、何かの時に役立ててね」


 朝日が昇る直前の一番深い暗闇に、地球から流星が飛び出すように、

そのまばゆい光がヒュンっと一瞬の輝きを天に放ったその場所に、

金色のウサギの像が耳をピンと立てて凛々しく立っていました。


ピクリともしない黄金のうさぎは、やっと顔を出したばかりの朝日に照らされて、

キラキラ輝いていました。




# by mi-yu-yu | 2024-04-25 09:09 | 創作 | Comments(0)

 ラミたんには、マカロンを世界中に広める夢もありましたが、

ラミたん一人では、森にマカロンを届けるので精一杯。


「他に手伝ってくれるうさぎがいないかなー」と思っても、

この長いトンネルを怖がらずに走れるウサギはそうそういません。


見えなくて聞こえなくて苦しんできたラミたんだからこそ、

怖いと思わずに駆け抜けられるというもの。


でも、自分の周りには盲ろうのウサギなんていません。


「そうか!世界にお届けするのには、この森だけで探さなくてもいいんだ。


盲ろうのウサギは、滅多にいないけど、

だからこそ世界中には、前の自分みたいに

見えなくて聞こえなくて寂しい思いをしているウサギだっているかもしれない。


このトンネルを使う仕事なら、

盲ろうウサギでも活躍できるから、喜んでくれるかも。

世界中のウサギに声をかけてみよう!」


ラミたんは、名案だと思いましたが、

どうやって声をかけようかと悩みました。


ラミたんは、自分がマカロンを運ぶ仕事でとても忙しかったのです。


それで、またもぐらくんの力を借りることを思いつきました。

もぐらくんが世界中にトンネルを掘るついでに、


もぐらくんに、行った先の土地のウサギに

『もしお知り合いに盲ろうのウサギがいたら、トンネルの中のお仕事に誘ってくれませんか?』

と声をかけてもらうことにしたのです。


そしたら、嬉しいかな、悲しいかな、世界にはやっぱり盲ろうのうさぎたちがいました。


そして思いがけず、たくさんの盲ろうウサギが、ラミたんのお仕事に手をあげてくれました。


他に、盲ろうでもできるお仕事が思いつかなくて、

みんな家の中に閉じこもっているしかなかったのです。


ラミたんは、最初に自分が思っていたような、

たった一羽の特別な「悲劇のウサギ」ではありませんでした。


自分だけだと思って寂しい思いをしていたウサギもたくさんいました。

世界にはいろんな環境にいる盲ろうウサギがいて、


ラミたんは、今や悲劇どころか自分が結構めぐまれていたことに気がつきました。


うさぎ以外にも、いっぱい友だちがいて、

ラミたんを心から大切におもってくれる恋人のサムくんもいます。


笑い合える仲間も、応援しあえる仲間も、何かの時に助け合える仲間もいます。


ラミたんは見えなくて聞こえないけど、

ラミたんの星で願ったことは体験できているような気がしました。


ふれあうこと、よりそうこと、愛し合うこと。

優しさとか、本当の愛を感じること。


美味しいとか、いい匂いとか、風のここちよさを体感すること。

ものの形を感じること。


「この世界には体験をするためにきた。

だから、盲ろうだからって、みんなも体験の機会をなくしちゃいけない!」

とラミたんは自分の役目に気がつきました。


ラミたんは、精力的に、外に出て行って、

他の盲ろうのうさぎたちも自分なりの体験ができるように、

機会が必要だと強く訴えました。


そして、自分が積極的に活動することで、

実際にそうできる見本にもなったのです。


ラミたんは、もぐらくんのトンネルの始点であるこの森を通じて、

世界の盲ろうウサギが集まる会議を開いたり、発信をして、

いろんな国の盲ろうウサギの話を聞くことにしました。


「どこの国にいても、盲ろうだからって、閉じこもっていないで、

いろんなウサギと交流できることって、大事だよね。

安心して出歩けることって大切だよね」


当事者どうしで知恵を出し合ったり、トンネルが盲ろうウサギのネットワークにも役に立ちました。



# by mi-yu-yu | 2024-04-24 19:09 | 創作 | Comments(0)