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大学4年生で聴覚と視覚を失った☆の王女さまmiyu。 新しい大学生活のスタート


by みゆ
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新たな運命を切り開くmiyu

055.gif yuyuさんへ

こんにちわー!
今日もむしむしと暑いですねー。
まさしく、たまりにたまったレポート日和です!

そういえば、レポートを書くのに、フランスのデナンクスという作家が書いた、
「カニバル」という小説を読みました。

これは、フランス植民地であった、ニューカレドニアの先住民が受けた悲劇的な運命
にストーリー性をもたせて描かれた小説です。
肌の色から差別され、人間扱いされず、劣った人種とみなされる…。

障がいを持つということは、社会的には弱者とされるわけで、少しこれに似ているなー。

「未開人と文明社会を生きる人と比べた時に、
未開人の方が能力的に劣っているわけではない」はずだけど、
やっぱり、人はそういう色眼鏡を持っているんだろうなー。

「カニバル」先住民が、フランスに連れて来られて、
一生懸命新たな運命を切り開いていく姿に、ちょっと自分を重ねてました。

フランスの哲学者フーコーもいっているけれど、
「病の診断をうけたその瞬間に、社会から排除される」
そんなの不可抗力なのに、ひどい話しです。。。

障がいがあるからと、誰かに見下げられる必要はないはずなのにな。
「障害を持ったからこそ、人にばかにされないような生き方をしよう!」って思うのは、

尊敬されるような、誰よりも立派な人になったら、障がいなんて関係なく、
私自身を見てくれるのかなっていう、切なる願いがあるのかもしれないですねー。

ここがもし、盲ろうの国だったら、わざわざ私のことを一人一人に説明をする必要もなくて、
「不自由」なんて表現はもともと存在しないはず。

「目と耳を使わない文化」で生きているだけだったら、なにも不自由なことはないし。
それが「目と耳をつかう文化」では、摩擦がおきて、苦しくなって…

本当に、無垢な楽園で暮らしていた植民地の人を無理やり連れて来るみたいなもん。
その文化の中だけで、誰にも邪魔されなかったら、
幸せに充分満足して生きられるのになー。

でも、植民地の人たちと違うのは、-盲ろうの国ーなんてないってこと。
この国でだって、楽しくやっていけるはず。
それは、植民地時代とはちがって、みんなの-思いやりーがあるからかなー!

くるみからコメントで、「結婚するなら、盲ろう?ろう?見えてきこえる人?」と聞かれたけれど、
私だったら、「そんな区別はどうでもいい!」っていうかなー。

だって、それぞれのコミュニケーション手段が違うだけで、
アメリカ人(手話)とフランス人(点字)と、日本人(音声)、どれがいい?って
聞いてるみたいなもんじゃない?

あこがれの国際結婚だよね!!

私はそう解釈しちゃうから、人間的に尊敬できる人だったら、
どんなハンディがあってもいいんじゃないかな。

現実的じゃないって言われるかなー?

でも、できないことを補い合えば、なんとかなるかもよー?
甘いかしら。。。

みゆ


055.gif miyuへ

こんにちは!
本を読んで、大学生らしい思索の日々ですねー。
本をワードに打ち直して、miyuが点字で読めるようにしてくださった方にまず感謝。

miyuは見えなくて聞こえない大学生だけど、むしろ見えて聞こえる大学生よりも
真剣に授業を聞いていたりするんですよね。

パソコンでのノートテイカーさんについてもらって、それを手のひら書きの通訳で、
一生懸命、先生の話を追っているmiyu.

生徒たちの質問コーナーで、生徒のする質問に「それ、さっき先生ちゃんと言っていたのに!」
ってツッコミを入れてるmiyu。

miyuの方が話を聞いているかも!!

見えて聞こえていても、色眼鏡ならぬその人の価値観とか既成概念とか思い込み、
様々なフィルターがかかって、
ちゃんと見えてない、聞こえてない、ってこと良くあるんですよねー。

「大切なものは目に見えない。心で探さないとね」って星の王子様も言っています。

でも、見えて聞こえると、心で探す前にわかったつもりになって、
つい心で探すのを忘れちゃったり、探すことすらしないこともあるんですよ~。

miyuは今、心の目や耳で一生懸命、人の話を聞いているよね。
でも心にもフィルターがかかるから気をつけて!

miyuが世界をどう見るかで感じる世界が変わる。
miyuの世界の捉え方次第で「平和の国の王女」でいることもできる。

miyuは「一緒に平和の国に行きましょう・・・」ってyuyuを誘ってくれましたね!
いろんな人を誘って、差別のない、お互いを尊重しあえる世界を作ってね。

miyuの妄想の「盲ろうの国」にはちゃんと、少数だけど見える人聞こえる人が存在していて、
やっぱり、見える人聞こえる人の力が必要なんだ。って感じました。

実際、いろんな人がいて、それぞれの強みを生かして、補いあって、
役割分担で力を合わせて生きていくっていうのが、私もいいなあ・・・と思います。

人間の身体だって、脳細胞や皮膚細胞、それぞれの持ち場を守って支え合って
循環しながら、それぞれの役割を果たして生きている。

どれが欠けても大変なように、全部が人間にとって必要なように・・・
そしてどこかが壊れても、いろんな細胞が補い合って、
また適応していく力も持っているように・・・

O先生はきっと脳細胞でyuyuは皮膚細胞、miyuはなんだろ~って話していたよね。
私はmiyuは心の細胞だと思う!って心ってどこにあるんだ~~~~~!

地球も一個の生命体だから、
いろんな役目があって、補い合って、それで地球なんだー。と思うよ♪

別に立派な人にならなくても、寝たきりでも、
命には、それぞれの役目と大切さがあると思うけど・・・

でも当事者になってみないと、そのばかにされるような思いや悔しさを
わかってあげられないのかもしれないね。

それに実際、大多数の基準に合わせて世の中が動いていくから、
少数派は不便すぎだよね・・・。思いやりのない人、差別をする人がいるのも現実だし。

ま、言われなき差別をしたり、ばかにする人は、
その人の低い人格丸出しで、むしろ恥ずかしいと思うけど~。

miyuは立派な人になろうと頑張っているから、それはそれで尊敬してます。
で、どんな立派な人になるのか・・・とっても楽しみに応援しています。

でも、miyuが一日一日をきちんと生きようとしている、その姿だけで
本当は、とっても尊敬しているんですよ。

だからmiyuらしく毎日気持ちよくすごせますように。


誰かが怪我をしたら、かさぶたを作って用が済んだらペラ~ンと剥がれていく運命の
ゆゆ より
Commented by ひこにゃん at 2012-07-05 18:12 x
miyu
&yuyuさん こんにちは~
いつも楽しみに読ませていただいてます。

「病の診断を受けた瞬間に、社会から排除される」?!全くおかしな話だと私も思う~

誰だって、いつ そうなるか分からないわけだし。。

健康な人でも、交通事故にあわないという保証は、誰にもできない。病気だって、変わらないと思うけどな~?

miyuはすっごい頑張ってる!!
中途で盲ろうになったら、私だったら「勉強はもういいや」って諦めるかも?
(勉強嫌いだし(苦笑))
毎日のように手書きで、難しいフランス語の授業も受けて。もう、それだけで尊敬するよー


『なせば成る!
なさねば成らぬ 何事も…』

何不自由ない状態の人でも、何もせずボーっと暮らしてる人もいるし
miyuのような盲ろうの人でも、やる気のある人は可能性を広げられる!

結局は、本人の気持ち次第ってことかな。

誰と結婚するかだって、障害があっても無くても、自分の気持ちを表現できるかできないか。それに、相手と相性が合わないとうまくいかないしね~。

ちなみにうちは『国際結婚(?!)』でーす(笑)
Commented by at 2012-07-05 23:01 x
結婚するのは性格が一番て分かってるのに、どうしても聴覚障がいだけは嫌だと思う自分がいる。
どしても、先天性難聴の人とは合わなくて…苦手になっている部分がある。
ほら、中途はみゆしか会ったことないから分からないんだけど、みゆは凄い分かってくれる気がしてる。
健聴の中に居ると、自分が健聴だという錯覚に陥る。それで聞こえなくて悩む…
だから本当は手話とか出来る健聴者がいいんだよね!つまり一緒にいて難聴を忘れられる人と一緒になりたいって思ってる。
これはわがままなのでしょうかね?
今度かたりましょ!
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by mi-yu-yu | 2012-07-04 20:40 | 思い | Comments(2)